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WORKS事例紹介

生きているミュージアムで体感する“秋の実り”
ニフレル 特別展示「実りにふれる展~生きものや植物たちと秋を探そう~」

NIFREL

どんぐり三兄弟とめぐる
「秋」にふれる旅

海遊館がプロデュースする、生きているミュージアム「NIFREL(ニフレル)」(大阪府吹田市)にて、2023年10月27日(金)から 11月19日(日)まで、特別展示「実りにふれる展~生きものや植物たちと秋を探そう~」が開催されました。

parkERsは、“秋の実り”をテーマに今回の特別展示をご提案させていただき、個性豊かなどんぐりや紅葉した落ち葉を用いた企画および展示を手掛けました。

施設の垣根を越え、ニフレルに隣接する万博記念公園への働きかけや、新しい草花あそびを考え作り方や遊び方を発信している草花遊び研究所にも協力いただき実現した、今回の特別展示についてご紹介します。

DATA
弊社の業務内容:「実りにふれる展」の企画および展示、ワークショップの開催

訪れる方に、どのような体験を通して植物に触れ気づきを得ていただくかを考える中で、どんぐりに代表される秋ならではの“実もの”に注目。草花遊び研究所所長の相澤悦子さんに「実りにふれる展」のために制作いただいたオリジナルキャラクターと一緒に、ニフレル館内を旅していくというストーリーで企画を展開しました。

どんぐりと一口に言っても、その種類はさまざま。コナラ、スダジイ、クヌギの異なる個性を持つどんぐり三兄弟が、ニフレル館内でさまざまな秋を体感しながら生きものたちとふれあい、旅をしていくという物語に沿って進んでいきます。ニフレルにいる生きものたちと仲良くなれるよう、コナラはカエルに、スダジイはウサギに、クヌギはクマの装いに変身し、動物のまねっこをしていざ旅へ!

 

企画展示のはじまりは、どんぐりから芽が出てぐんぐん育っていく姿を、大きなシルエットと秋らしい花材で表現したフォトスポットからスタート。新芽の葉の部分を表現した生け込みの下で写真を撮れば、まるで訪れた方がどんぐりサイズになった気分に。

 

 

ふわふわのパンパスや秋色アジサイ、ドラゴンヤナギ、コットン、キウイのツル、ヤシャブシなど、秋らしい花材と色味にこだわり、どんぐりの実から芽生える新芽の勢いを表現しました。こちらのエントランスアートには、ニフレルに隣接する万博記念公園にご協力いただき、園内の桐の落ち枝なども用いて表現しています。

 

あか、あお、きいろなど、魚たちの鮮やかな色彩の美しさを堪能できる「いろにふれる」ゾーンでは、“秋の色”に注目。

 

紅葉色(もみじいろ)、京緋色(きょういいろ)、黄朽葉色(きくちばいろ)といった、日本の伝統色で表現される落ち葉と同じ色の魚を見つけて楽しんだり、動物のシルエットを切り取ったパネルをつかって動物たちを秋色に染めて楽しみます。普段何気なく目にしている枯れ葉も、ゲーム感覚で楽しむことで、じっくり観察し季節の移り変わりや植物の変化を体感するきっかけに。

こちらのゾーンでも万博記念公園に提供いただいた園内の落ち葉や落ち枝、どんぐり、松ぼっくりを用いて演出しました。今回の特別展示を楽しんだ後も、身近な公園などでふかふかの落ち葉の絨毯を歩いてみたり、落ちているどんぐりを観察するなど、自然や植物への興味を持ち帰ってもらえるように、という想いを込めました。

 

展示の中ではさまざまなところに、どんぐり三兄弟が動物のまねっこをしてひっそり隠れています。「あっ!」と見つけるのも楽しみの一つ。

 

魚たちが泳ぐ姿を影でアーティスティックに演出する「およぎにふれる」ゾーン。ここではどんぐり三兄弟が、魚の影で釣りごっこを楽しみ、釣竿の先に魚の影が重なる瞬間を今か今かと待っています。

 

釣竿の先についた木の実の周りで、近づいたり遠ざかったりしながら自由に泳ぐ魚の姿を見ていると、まるで本当の釣りのよう!思い通りにはいかない静かなワクワク感が漂います。

 

生きものたちが自然を生き抜くための隠れる能力を体感できる「かくれるにふれる」ゾーン付近では、どんぐりの種類の豊富さや色・形の違いを体感できるコーナーを設けました。

 

7種類のどんぐりや殻斗(かくと:どんぐりを包み保護するお椀のような形のもの)、松ぼっくりがぎっしり詰まったボックスの中には、シカ・イノシシ・ペンギン・フクロウのまねっこをしたどんぐり三兄弟の仲間たちや、顔の描かれたどんぐりたちが混ざっています。宝探しをするように、植物から芽吹いた秋の実りに実際に触れてみる体験を。また、どんぐりにまつわるクイズも設け、動物とどんぐりの関係や、人とのつながり・文化を学べる場としました。

 

生きものたちの自由奔放な動きを感じられる「うごきにふれる」ゾーンの、ワオキツネザルとアメリカンビーバー。

 

また特別展示の期間中には限定2日間の開催として、コナラ・スダジイ・クヌギの中からお好きな苗を選んで植える「苗木にふれるワークショップ」と、水面に浮かぶ秋色の花々をすくって楽しむ「花すくいワークショップ」を実施。parkERsのメンバーが講師を務め、秋の実りにふれる体験をお届けしました。

 

 

どんぐりの実から新芽が出てから2年ほどで写真のような苗木の大きさになることをお伝えすると、お子さまをはじめご家族のみなさんも驚いた様子で、楽しそうに植え替えを体験されました。

 

花すくいワークショップは、なんとイリエワニの水槽のすぐ横で開催。ワニに見守られながら、秋色でいっぱいの花すくいを楽しむどきどきの体験に!

 

秋の実りに注目したさまざまな体験を通して、ニフレルの生き物たちと同じように力強く生きる植物のことや、身の回りに起きている自然の変化に目を向け、新しい発見や気づきをお届けできた特別展示となりました。ご来場いただいたみなさま、まことにありがとうございました。

 

ニフレルについてはこちらから

「実りにふれる展~生きものや植物たちと秋を探そう~」詳細はこちらから

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