WORKS事例紹介
「森」の要素を用い、サステナビリティを体現したショップづくり
伊勢丹新宿本店ReStyle
Isetan Shinjuku Store ReStyle
「都市」と「森」の要素が交わり
循環するショップデザイン
持続可能な好循環を維持する「サステナビリティ」は世界的に大きなムーブメントになっていますが、ファッションの世界でもコレクションブランドを筆頭にサステナビリティへの配慮が求められてきています。そんな時代背景を受けて、「毎日が、あたらしい。ファッションの伊勢丹」の本店として、そして百貨店の単独店舗として、世界的にもトップクラスの売り上げを誇る伊勢丹新宿店の自主編集ショップ「ReStyle」でも「ショップとしてサステナビリティを強みとして発信していきたい」というご相談をいただきました。
そこでわたしたちparkERsは「森を意識して暮らすこと=サステナビリティ」をコンセプトに、「都市」の流行を映し出す百貨店と「森」という対照的ともいえる要素が交わり、循環させることが究極のサステナビリティになるはず、という仮説を立てながら、ご要望にお応えするべくデザインしていきました。
森の要素である植物、木、石などを用いて、自然の循環の中にいることを意識できるようにデザインしながらショップの一部をリニューアル。
エントランスエリアは、伊勢丹の外壁にも使用されている万成石と「土」という自然の要素をデザインしたベルギー製のプランターを組み合わせました。アオキ、カクレミノなどの日本の自生種の苗木と富士山麓の火山灰から作られた富士砂のマルチングで「日本の森」をプランター内で再現しています。
ステンレスという異素材に組み合わせることで、樹齢100年を超えるケヤキの古材を再生させたディスプレイ台。シンボルツリーのジャボチカバが、木漏れ日のある風景を演出します。
また、空間づくりに止まらず、ショップのみなさまと植林の活動などを通して、持続可能な活動を続けていく予定です。