WORKS事例紹介
「庭がつづく」心地よさを体現した住まいのショールーム
泉北ホーム ショールーム京都伏見
Senboku Home, Kyoto Fushimi Showroom
内と外が繋がるしつらえ
未来を想像する豊かな時間
京都府京都市伏見区に完成した泉北ホーム株式会社の住宅ショールーム。
同社初の京都への出店において、parkERsはランドスケープデザインとショールーム1階ヒアリングスペースの内装設計を手掛けました。建物内外の計画を一気通貫してご提案させていただいたことで、内外の境界線が曖昧に溶け込み、室内にいても清々しい開放感と植物に包まれる心地よさを感じられる空間が完成しました。
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弊社の業務内容
ショールーム棟1階ヒアリングスペース:コンセプト提案、デザイン提案、造作什器設計施工、内装設計、植栽デザイン・施工、植栽メンテナンスおよび監修(※植栽デザイン・施工は2階バルコニーも含む)
外構:コンセプト提案、ランドスケープデザイン、植栽デザイン、設計・施工、植栽メンテナンス
ショールームとモデルハウスにつづくアプローチ部分は、連なる円で構成された親しみやすいオープンパークに。地域に開かれた街角の公園のように誰でも気軽に立ち寄ることができるような空間としました。
植栽計画は3つのエリアに分けてコンセプトを設定。日陰に強く、深い緑色が美しい樹種で落ち着いたプライベート感を生み出す「だんらんの庭」、明るい緑色と白い花をつける植物から穏やかな木漏れ日が差し込む「グリーンガーデン」、季節ごとに色とりどりの花が咲き日なたの賑
日に日に変化していく風景の中で、季節の草花の香りや果実の成長に目をとめたり、木陰に腰掛けて団欒のひとときを過ごしたり。街にひらかれた空間だからこそ、大人も子供もそれぞれの楽しみ方を発見できる空間に。
足元では本物の葉っぱを象った模様が道しるべとなり、訪れたお客さまをショールームの入り口へと誘います。
舗装部分にほどこした葉っぱの型押しや屋外の植物の植え込みの一部はワークショップとして企画し、同社員のみなさまに参加いただき空間づくりを一緒にお楽しみいただきました。
ショールーム1階の内観。吹き抜けから差し込む光と緑いっぱいのヒアリングスペースは、まるで庭のつづきのような心地よさ。柔らかなトーンのしつらえと、のびやかな植物たちが緊張を緩和し、リラックスした雰囲気を演出します。
開口部を広くとった大きな窓からは室内にも庭の風景が取り込まれ、開放的な心地よさを感じられる空間に。
角度によって輝きを見せるテーブル天板は、砕いた貝を混ぜ込んだテラゾー仕上げ。
住まい作りのヒントになる本や雑貨、お子さまのための絵本を並べて。
ガラス戸越しにつながる外と中の境界をあいまいにする仕掛け。自動扉で隔たれたプランターの意匠を合わせ、マルチングや樹種も合わせてコーディネートすることで、実際に庭が室内までつづいていくユニークなしつらえを実現しました。
肌で触れることのできる距離にも植物を植え、窓の向こうの植物と織りなす豊かなレイヤー、生き生きとした生命力を身近に体感いただけます。
閉鎖的になりがちな個室の打ち合わせスペースにも、
ショールーム2階は、マテリアル見本などを手元で見ながら住まいづくりをより具体的に想像する場。
吹き抜けに向かって伸びやかに成長する1階のシンボルツリーの目線の先には、特徴的なヘムラインが軽やかに揺れるレースカーテンを。窓外に見える街並みのノイズを軽減し、
ショールームに隣接するモデルハウスへとつづく小道。
モデルハウスを囲む外構植栽も手がけさせていただきました。天井から床まで一面のFIX窓が、
リビングやキッチンでもグリーンのカーテン越しに光が差し込み、生活の中に庭の風景が溶け込み、豊かな時間を生み出します。
インナーテラスのデッキには舗装と合わせたコンクリートスツールとローテーブルを設置。縁側のような穏やかな時間が流れる空間で、だんらんの輪が広がっていきます。