WORKS事例紹介
IoTを取り入れたBtoB向け室内緑化オートメーション管理システム
Indoor Park モニタリングシステム(IMoS)
Indoor Park Monitoring System (IMoS)
植栽管理コストを抑えて
植物と人の距離を近づけるシステム
parkERsが約2年かけて日本特殊陶業と共同開発した、IoTを取り入れたBtoB向け室内緑化オートメーション管理システム「Indoor Park モニタリングシステム」。
世界的に植物を取り入れた空間に注目が集まり、集合住宅、オフィス、商業施設などの室内に「人が本能的に快適と感じる植物のある空間(バイオフィリック デザイン)」へのニーズが高まっています。一方で、植物を空間に設置したものの、植栽維持管理費の負担から、縮小または撤去されてしまうことも多くありました。
そのような世界的な潮流を受けて、より植物のある空間を身近にできないか?と考えて開発されたのが「Indoor Park モニタリングシステム(IMoS)」です。
このシステムで目指しているのは、植栽維持管理に関わる人(人件費)の負担を軽減し、お客さまが求める維持管理サービスのレベルに応じて費用の選択肢の幅を広げること。植栽維持管理費が一律ではなく、ご予算、設置する環境、そして全部お任せにしたい、なるべく自分たちでできる範囲は自分たちでやりたい、といったニーズにお応えすることができるようになります。
農業では当たり前の技術であるIoTを用いた植栽管理システム。しかし、室内で植栽のセンシング管理は困難とされてきました。
オフィスのように多くの人がいる広い屋内においては「人が快適な環境」を維持することが最優先されるうえ、多品種の観葉植物を育成・管理するには専門的な知識を持つスタッフの経験値が必要であるためです。
上記の理由もあり、BtoBにおける室内の植栽管理システムである「Indoor Park モニタリングシステム」は世界的にも珍しく、特許出願中です。
「IMoS」では、カメラやセンサーで土壌水分、室内温度/湿度、照度、CO2濃度、微風量、画像などをモニタリングし、データをクラウド上で管理。自動潅水システムと連動して、その植物や環境の状態に応じて給水をします。クラウド上に蓄積されたデータは、東京大学大学院農学生命科学研究科内田助教と共同で分析し、より精度の高い自動潅水システムを構築していきます。
今後は、データの分析結果から植物育成条件に応じて空間(環境)のランク分けを実現していくことで、育成環境に応じた適正な植栽管理費を算出できるようになり、結果としてコストを抑えることが可能になります。
さらに、システム導入により人的負担が軽減した分、人と植物の距離を縮めコミュニケーションを促す新たなサービスをご提供し、parkERsが目指す「人と植物が共に育っていく空間」へと繋げていきます。
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Indoor Park モニタリングシステム(プレスリリース)
開発担当:
森 大祐(プランツコーディネーター)
辻永 岳史(リサーチ&ディベロップメント)