parkERs

WORKS事例紹介

無意識下のひらめきを生むオフィスの"公園"
TBSホールディングス 本社フリースペース「PARK!」

TOKYO BROADCASTING SYSTEM TELEVISION, INC. Head Office

DATA
コンセプト提案、 空間デザイン、造作什器設計、植栽デザイン・計画、施工・監理、植栽メンテナンス

東京都港区赤坂にあるTBSホールディングスの本社オフィス。12階のスペース全体が、食事スペースとして、コミュニケーションスペースとして、リフレッシュスペースとして、誰もがいつでもほっと一息つける空間となるようリニューアルされました。

parkERsは、「PARK!」をコンセプトにした、社員も、来訪のお客さまも自由に使える空間づくりのご相談を受け、都会のオフィスの中にある公園のような憩いの場となるよう、デザイン施工を担当させていただきました。

 

人は、何も考えずぼーっとしている時に、脳が活発に働き記憶の断片をつなぎ合わせていて、それが思わぬ「ひらめき」を生み出すと考えられています。わたしたちは、この無意識下の中で動いている脳の状態(=デフォルト・モード・ネットワーク)に注目し、公園のように様々な人が集い、思い思いに過ごしながら、ぼーっと過ごせる心穏やかなひとときが生まれる空間をご提案させていただきました。

 

大きくうねる曲線が印象的な、植栽帯と一体になったコルクのベンチ什器。一人でもグループでも、広々としたベンチの好きな場所に腰をかけ、束の間のひとときを。

多様な樹々や葉が幾重にも重なり、自然なレイヤーがつくられることで、公園のような風景を作り出しています。

 

樹々に包まれる感覚で、自分のお気に入りの場所を見つけるのもおすすめ。こちらの席ではデッキチェアのように、足を伸ばしてくつろぐことができます。手前の低木はシェフレラ・コンパクタ。うまく視線を遮りながらも、圧迫感を与えない樹形のものでコーディネートしました。

 

ベンチには水が湧き上がる水盤が二箇所にあり、たえずゆらぐ水面にぼんやりと目を奪われ、心を落ち着けるような優しい水音が周囲の音を遠ざけていきます。また空間に響く水音は、自然なコミュニケーションの誘発にも。

 

床から立ち上がるように、傾斜をつけてデザインされた植栽帯は、遠目に見ると丘のような風景となり、室内空間でありながら地面とのつながり感じさせる構成としています。

10種類以上の植物を、同種がつながるようにグルーピングし植え込むことで、互いを引き立て合うコーディネートに。樹木は通路に伸びていくようにレイアウトし、公園の並木道のようなイメージで、木々の下を歩く楽しさを感じさせます。

 

東京都檜原村の間伐材でつくったウッドチップを足元に敷き詰めたエリア。ウッドチップは、足裏の感触や嗅覚、聴覚を刺激することで、クリエイティビティの促進を促します。

 

フロアの一角には、スポーツの試合のように、白熱した議論を生み出す場として、バスケットコートをモチーフにした空間を設けました。壁一面のグラフィックアートに、フェンスやネオンサインを合わせ構成することで、都会の街角にたたずむバスケットコートを表現しています。

 

わくわくするコンテンツを生み出すTBSテレビさまならではの、多様な人が集い、自由に過ごす、オフィスの中の公園ができました。

 

PAGETOP