今年、東京「大手町ファーストスクエア」のツインタワーに挟まれた「サンクンガーデン」のリニューアルをお手伝いし、無事完成いたしました。
隣接する商業施設「OOTEMORI(オーテモリ)」の3,600㎡にもおよぶ約100種類もの多様な植物が広がる「森」とシナジーを生む、「大手町の『渓谷』」をイメージして、グリーン(植物)と水と人のある空間をデザインしました。
楕円形型の中には、日本古来の在来種を念頭に置いた生態系の育みを実演して人間以外の動植物に対しても配慮した持続可能な植栽計画を立てました。その植物の楕円の外側には広がるように人が過ごせるテラスエリアを設置。人も植物とともに過ごせる心地いいこの空間は「公園=風景+人」というパーカーズの考えをそのまま表現した空間になりました。
さらに空間を作るだけに止まらず、ご利用いただくオフィスワーカーのみなさんにそこで過ごす時間を提案できるよう、参加型のイベントをご提案させていただきました。
その第一弾として、今年はリニューアル記念インベントとして「大手町ナイトガーデンシネマ」を5月に開催。パーカーズならではの「グリーンのある心地いい空間づくり」とその空間の活用方法の事例をご紹介いたします。
◆大手町ファーストスクエアについてはこちら
噴水から広がる水面の波紋をイメージした“グリーンプール”が見えます。
水、植物、テラスへと輪を広げるようにデザインし、人が水音や植物を感じることができる空間に。
植物は周辺の環境を意識しながら、新たな大手町エリアの豊かな緑化空間を軸にエリアを構築。
噴水をそのまま生かし、水辺、草原から丘にかけて生息する植物をゾーニングして植え込みました。
“グリーンプール”の真ん中を横断する小径。あえてちょっと不便な飛び石を、
足もとに注意しながら歩くと、ふと足もとにある植物に気付かせる仕掛けになっています。
飛び石の小径を通って段差を降りると植物が目の位置に近づき、まるで植物に包まれるような錯覚に。
目線には揺れる下草があり、植物のディテールや花の甘い香りを気づかせてくれます。
テラスに腰掛けてみると同じ目線に植物があり、すぐその横にはそれぞれの植物の名前と
その植物にまつわる物語や言い伝えなどを刻んだプレートが埋め込まれています。
テラスに腰掛けて出勤前のコーヒータイム、ランチを食べたり、読書をしたり、軽く打ち合わせを
したり、
とオフィスワーカーのみなさんには自分なりの過ごし方でこの空間を活用いただいています。
「大手町ガーデンナイトシネマ」と題して、
5月17日~19日の三日間、
選りすぐりの短編映画を上映し、合計200名を超えるお客さまに来場いただきました。
関東のこだわりクラフトビール”COEDO”とポップコーンを先着順でお客さまに配布し、
軽食とビールを手にくつろぎながら、ナイトガーデンシネマをお楽しみいただきました。